BORN TO RUN【ボーントゥラン】本のあらすじと感想をまとめてみた

書籍

こんにちは。ギボンヌです。

わたしは現在、ランナーでもないのですけど、数年前、ランニングでカラダを壊したことがきっかけとなってBORN TO RUN(ボーントゥラン)を読むことになりました。

この本は最初に読んだ時、通勤の電車の移動で1週間くらいかけて読んだことを思い出します。

改めてまた読み直していたのですが、やはり、とても良い本ですね。

私はこの本に登場するタラウマラ族のスカートを研究しています。

花の刺繍で縁取られた白のスカートのことは「サペテ」と呼ばれているらしい。

今回はこの大好きな本について紹介したいと思います。

BORN TO RUN【ボーントゥラン】本のあらすじと感想をまとめてみた

書籍BORN TO RUN(ボーントゥラン)を読んでいた時、昔の話なのかと思っていたら読み進めると、全然最近のお話で、登場人物は実在することを知って驚いたのを憶えています。

しかもタラウマラ族がテレビで紹介された時に本物のアルヌルフォを見た時はぶったまげました。

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なんと、その後にわかったことは、マンサンダルのmanさんがその登場人物とであっていたことも知りました。

このお写真はmanさんからいただいて掲載の許可を頂いています。

そんなBORN TO RUNについて紹介します。

BORN TO RUN【ボーントゥラン】本の作者

BORN TO RUN 走るために生まれた

【作者】

クリストファー・マクドゥーガル

(Christopher McDugall)

AP通信の従軍記者を経て、現在はMen’s Helthのライター兼編集者を務める。

全米雑誌賞のファイナリストに3回選ばれている。

主な寄稿先に、Runners World、Esquire、The New York Times Magazine、Outside、Men’s Journal、New Yorkなど。

自身、ウルトラランナーであり、普段は地元ペンシルヴェニア州の郊外にあるアーミッシュの農場の周りを走っている。

https://twitter.com/chrismcdougall?s=21&t=3ATokFzjnWp_r-dQ64dBKw

【訳】 近藤隆文

https://twitter.com/takafumikondo?s=21&t=giCHP3MrA5JT7reWzh5nKA

【発行所】  NHK出版

2010年(平成22年)2月25日 第1刷発行

BORN TO RUN【ボーントゥラン】本のあらすじ

BORN TO RUNのあらすじって、一本通ったストーリーではなく、あちこちに飛ぶのでまとめるのが結構難しいのです。

ここでまず先に、この日本版の書籍BORN TO RUNの帯に書いている内容を紹介しておきましょう。

日本版の書籍BORN TO RUNの帯に書いている内容

全米20万人の走りを変えた、ニューヨークタイムズ・ベストセラー

人間は走る足である!!

前代未聞、今世紀No.1のブッチギリ本!

「この本を読むために生まれてきた」と言っていいくらいの超お薦めです。

水道橋博士(浅草キッド)絶賛!!

本当のRUNはタラウマラ族がしっている!

毎年、全ランナーの65%から80%が足を故障する。

いかにシューズがハイテクになろうとも、それを履けば故障しにくくなることを確かな証拠で示した研究はひとつもない。

痛ましい真実その1

最高のシューズは最悪である

最高級のシューズを履くランナーは安価なシューズのランナーよりも怪我をする確率が123%も大きい。

痛ましい真実その2

足はこき使われるのが好き

履き古されたシューズの方が新品よりも足の衝撃が少ない

最後の痛ましい真実

アラン・ウェッブでさえ、「人間は靴なしで走るようにできている」と言う

「シューズを履くのは、足にギプスをはめるようなものだ」

その秘密を求めて、メキシコの秘境へ!

帯だけでもなかなかヘビィですよね。

BORN TO RUN【ボーントゥラン】本のあらすじ

クリストファー・マクドゥーガルはランニングをしていると見えざるアイスピックが足の裏から貫く痛みを覚えた。しかし、何もささってはいないのだ。

「どうして私の足は痛むのか?」がわからなくて、治療に彷徨っていた。

アメリカのスポーツ医学の大家も訪ねたがその答えをえることができずにいた。

そんなとき、メキシコの謎めいた峡谷にいるという小民族「タラウマラ族(ララムリ族)」の存在を知った。

タラウマラ族は55歳でも10代の若者より速く走り、80代のひいおじいさんがマラソン並みの距離を歩いて山腹を登ってみせるという。

クリストファー・マクドゥーガルはその秘密を知るために、治安の悪いメキシコの辺境の地まで、タラウマラ族を探す旅に出た。

そこで出会ったカバーヨ・ブランコの計画により、タラウマラ族と、最強のウルトラランナーたちのレースが開催される。

クリストファー・マクドゥーガルはその辺境の地で開催されるウルトラマラソンに出場し、民族をこえた多くの出会いと、たくさんの経験を経て、多くのことを得ることになるのだが…。

BORN TO RUN【ボーントゥラン】本の感想をまとめてみた

私が最初にBORN TO RUNを読んだ時は、どんな靴を履いても合わずに腰や膝や足首や股関節を痛めてしまうことからどん詰まりになり、悩んでいた時だった。

どうしても靴が履けなくなってきて、マンサンダルを作ろうか、どうしようか?と言う時だった。

マンサンダルはララムリのワラーチから着想をえているのだ。

だからこの本は読まねばいけないと思っていたのだ。

「保護機能(高いクッション性、“プロネーション矯正”などがついた高価なランニングシューズを履くものは、安価な(40ドル未満の)シューズを履くランナーよりとけがをする頻度が著しく大きい」なんときつい冗談だろう。価格が2倍なら痛みも2倍とは。

引用元:BORN TO RUN 走るために生まれた クリストファー・マクドゥーガル

それを読んで、これ以上靴にお金をかけるのはやめることに決めた。

「人間は走るために生まれてきた」

と言う言葉をよんで大いに励まされたが。

その後、自作したマンサンダルでカラダが整うまでに、ハイレベルな治療家の助けを得てカラダの治療も重ねながらも、ゆうに3年はかかっていた。

走れるようなカラダになるまでにはさらに時間を要していた。

クッション性の高いシューズに乗り切れずに、わたしはカラダのあちこちが変形するにまで至っていたのだ。

今、改めて読み直してみたときには、実はそういうところとは「違う」ところに胸を打たれていた。

走る民族タラウマラ族、そして最強ウルトラランナーの人としての「在り方」である。

走るということはビジネスになったり、見せ物になったり、自分を保つ道具になったり、していることが多いと思う。

走ることに夢中になっていると、気がつけばツールに目がいくし、向上心もたかまるのだけれど。

良い情報に巡り合わなければ、ぬかるみにハマって、頭でっかちのランナーになるように引っ張られてしまうのだ。

わたしはただ、走ることが楽しくて、どこまで走れるかな?と1人で楽しんでいるだけだったのに、うっかり沢山の情報の波に巻かれてしまったりする。

でも、BORN TO RUNには、純粋に走ることを楽しむ姿と、走るひとへのリスペクトがそこにあった。

そのあり方にとても感動した。

アルヌルフォスコット・ジュレクが笑いながら走る様子。

そのシーンは目に見えないけれどとても眩しいものがあった。

レースでも、民族を超えて励ましあう様子。

遅いランナーをゴールしてから待ち構えるランナーたちの姿はとても平和的で一体感があり素晴らしいとおもった。

わたしは子供の時に走るのが嫌いだった。

なぜかと言うと、「競争させられる」ことが嫌でしかたなかったのだ。

けれど、走っても、競争しなくていい世界があったのだということが嬉しかった。

今回再度読み直してみて、走ることをだけではなく、生きる上で、こういう在り方を心に刻んでいきたいとおもったのでした。

最後に1番私の心に響いた言葉を引用します。

何かを真に征服する唯一の方法とは、愛することなのだ。

引用:BORN TO RUN 走るために生まれた クリストファーマクドゥーガル

おわりに

今回はBORN TO RUN(ボーントゥラン)本のあらすじと感想をまとめてみました。

この本はあらすじが一本の道ではなく、あちこちに飛ぶので、なれるまで読みにくいかもしれないですが、それでも、読み切る価値がある本だと思っています。

一度ではなく、読み返すと味わいが変わります。

ランナーのかたも、そうではない方も、是非、取り寄せて読んでみてください。

ランナーはもれなくランニングに飛び出したくなることでしょうし、ランナーじゃないひとにとっても、私たちのカラダの可能性に光が差し、少し走ることに関心が湧くとおもいます。

わたしもまた走ってみようとワクワク思う本です。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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