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メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きウィシブルガの作り方と締め方の研究

カラダ

こんにちは。ギボンヌです。

メキシコの走る民族ララムリ(タラウマラ族)のことを書いた本「BORN TO RUN」(クリストファー・マクドゥーガル)を読んで色んな影響を受けています。 

「BORN TO RUN」を読んでから、私はララムリのワラーチから発想を得て生まれたマンサンダルになりました。

マンサンダルについてはコチラを参考に

私は現在、一年のほとんどの時間をマンサンダルで過ごしています。

走るということについても考えさせられます。

今回はそのララムリ(タラウマラ族)のコアなランナーがいつも腰に巻いているあの腰巻きを作ろうと試みました。

そこから、作り方と締め方について、ウルトラも走るトレイルランナーでもあるホーリィさんにテストしていただいての研究を、途中経過ではありますが記録としてまとめました。

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メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きウィシブルガの作り方と締め方の研究

メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きを作ることになった流れはとても必然的なのですが、少し説明します。

ホーリィさんからメキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻き製作依頼がきた!

ギボンヌが「YABANシリーズ」(ふんどしとキャミソール)を作って発表したときに、ホーリィさんからメッセージが届きました。

「タラウマラの腰巻きを作って欲しい」

と。

普通の人なら、「タラウマラの腰巻き」といわれても、「何それ?」って感じだと思います。

でも、私は「BORN TO RUN」を読んでマンサンダルになった人なので、当然のように知っていて、むしろ関心が高いものでした。

それに、私はゴムなしの衣服を研究・製作していますし、ホーリィさんも私も六尺ふんどしを締めていたりします。

そりゃ、気になるモノでしかないのです。

ホーリィさんはマンサンダルや裸足でトレイルのレースに出場されています。

六尺ふんどしでのカラダの違いをわかっているからこそ、ララムリの腰巻きに関心をもつのです。

「ララムリの腰巻きを、ともに研究するのにこんなに適役の2人がいるだろうか?」

と思いました。

だから、「よろこんで!」とお受けしたわけです。

しかしながら、私もホーリィさんもタラウマラ族に友達はいないし、実際のその「腰巻き」がどうなっているのかを見たことがありません。

ですから、今回の研究はホンモノはどうなっているかがわからない前提での研究です。

本物は、ララムリと友達になって見せてもらってくださいね。

ホーリィさんがなぜメキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きを作りたいか?

ホーリィさんがタラウマラ族の腰巻きを作りたい理由は、もちろんトレイルなどレースでのことを考えてのことでした。

その時、1年くらい前から六尺褌になっていたホーリィさんはランニングパンツなどの不快さを感じるようになっていたのだと思います。

六尺褌って、本当に快適なんですよね。

特に汗をかく季節、汗をかくランニングなどに。

本当はふんどし一丁で走るのが快適なのでしょう。

でも、世が許さない傾向はあります。

(実際は一部の人がうるさいだけだけど)

六尺褌を締めていたとしても、長距離を走るとなると、その上に重ねる衣服がストレスになってきてしまうのですね。    

メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きの構造を考える

ホーリィさんと一致したのは、ララムリの腰巻きは「布を2枚使っているのではないか?」ということでした。

ホーリィさんは布を巻いて走ってみようというテストはしたことがあって。

良くなかったのですぐに外してしまったそうです。

それを聞いていると、どうやら「布だけではない」ように感じました。

私はしばらく、ララムリ(タラウマラ族)の画像や動画を見て、腰巻を観察していました。

ララヒッパリというララムリの伝統的な球蹴りのゲームなどの動画は過去にも見ていましたが、腰巻きに注目してみたのは初めてです。

ララヒッパリ
ララヒッパリ

ララムリのトップランナーでもあるアルヌルフォの農作業中の腰巻きなども観察しました。

観察してみて分かったことは  

①腰巻きの名前はウィシブルガという

②後ろに締めた細い紐がぶら下がっている

③二枚重ねになっている

④人によって長さや折り方が違う

⑤綿素材のようだ

⑥布の端を縫ったり縫わなかったりしている

ということでした。

ふと、思いついて、家にあるリネンの風呂敷2枚を三角に折って着物の腰紐で締めてみました。

ああ!これかぁ!と思いました。

そこから、私のウィシブルガ製作がスタートしました。

メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きウィシブルガの作り方の研究

タラウマラ族の写真や動画を観察していると、上記の6つの特徴を見つけることができました。

ということはただ、四角い布を紐を使って巻き付けているのだろうと推測できました。

だとして、布の大きさをどうするか?です。

私はの風呂敷が一辺90センチで巻き付けた時に、後ろの布はちょうど良いように感じました。

それと、風呂敷のサイズが90センチが多いのと、90センチはちょうど1ヤードほどということを考えると、昔の布はそれくらいの幅が多かったのではと推測しました。

そして、そんなに凝った細工しないで布を活用していたのではないかと考えました。

ですから、90センチ×90センチの正方形の布2枚と紐をつくることにしました。

紐は腰紐で締めると、ララムリの紐ほどは余らないので、もう少し長くしました。

腰紐の長さは2メートル5センチほどです。

少し長めの2メートル20センチにしました。

まずは家にあるシミがついて使えない白いシーチングで作ってみることにしました。

前布の紐が腰紐や男帯と同じで、カラダにとって肝だと思うけど、前に結び目がみえないことで、悩んでいました。

生地は、インド綿の藍染めの生地を採用しました。

生地の手触りの良さと、ホーリィさんのイメージに合うことから選びました。

メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きウィシブルガの締め方とランニングでの研究

縫い上がったウィシブルガをホーリィさんにお送りしてからは、ホーリィさんに試していただくわけですが。

締め方については実際に会ってではないので、遠隔でのやりとりで相談しました。

「ウィシブルガを締める」単体ではなく、六尺褌の締め具合も人によって違うので、難しいやり取りだと思いました。

けれども、ホーリィさんが学生のころに「弓道」をされていたこともあり、とても勘所がよく、素早く締め具合を見つけていかれました。

ここからはホーリィさんのランニングでのウィシブルガのテストで感じられたことをそのままご紹介したいと思います。

☆☆☆枠内はホーリィさんです☆☆☆

ウィシブルガ受け取りました。

六尺褌の上に巻くと骨盤周りがだいぶゴワつく感じですが股は快適です。

雨が上がったので今から軽くロードランしてきます!

前、横、後ろ、こんな感じで締めてみました。

軽くジョグ行って来ます!

このロードランでは、前布の形を変えてのテストもしてくださっていました。

10km平坦なロードランしてきました。

腰回りが少しごわつく感じはあるものの暑さは感じませんでした。

それより股下が涼しくてかなり気持ちいいです。

①前三角ずらし

②前三角そろえ

③前四角

と3パターン試してきました。(後ろは写真のまま1パターン)

平坦なロードでは③が断然足さばきの邪魔にならず走りやすいです。

②は風を受けて2枚重ねの三角形の角が股に入り込んで来て気になりました。

①だと1枚ずつなのでそれほど入り込んで来ませんが、③は四角なので全く入り込んで来ません。

ララムリのトップランナーのアルヌルフォを観察していると、だいたい「②の前三角そろえ」なのですが、動画や画像などを観察してみると、前四角というララムリもいるし、少しズラしたり、長め、短め、裾広がりのラフ感など色々あります。

それを事前にトルソーに着せてみてもらっていました。

三角ずらし

三角そろえ

四角

しかし①②のメリットは三角形による風の通りやすさです。③に比べて風が鼠蹊部に入って来て涼しいです。

明日矢田丘陵や生駒山系で20kmほど試して来ます!

風が通るということはなるほどでした!

ランニングパンツの股下の布の不快感がなくなるだけでなく、風通しが良くなるのなら、暑い時期のレースでの体温調節もうまく行きそうだと思いました。

【脱いで気になった点】

六尺褌の横みつの上部に巻くのでどうしてもウィシブルガの後ろ布が、ヘソまでずり上がってきてしまいました。最初は腰骨上に巻きましたが走ると骨盤が動くのでそうなったのかなぁーと。

明日は腰紐の高さも微調整してみます。

ずり上がり問題がでてきました。

想定していたことでしたが。

ホーリィさんの言葉を何度もよんで、自分の感覚との違いを確かめようと、一度自分で六尺褌を締めたうえで、ウィシブルガを締めてみることにしました。

後ろは横みつがウィシブルガより上にでているよーの図

そこで初めて気づいたのですが、前布の結び方です。

前布に隠れるように、丹田あたりで締めるのがナイスだと感じたのです。  

それで、ララムリのウィシブルガの前布の紐を締める位置がベストなラインにきました。

やってみた方が伝えやすいです。

紐が通る位置を写真も添付してなんとか頑張って伝えてみました。

ホーリィさんは横みつの上にウィシブルガの紐を締めていたのですが、布は横みつの上になっていても、紐は下をとおっていたりするのです。

これは紐と布の衣服の素晴らしいアレンジ力だと思いました。

着物を着る人には感覚が分かりやすいところだと思います。

おはようございます!

前布の紐が隠れました。最後は前布の下で結ぶんですね!

やってみてようやくわかりました。

では20kmほど山でテストして来ます!

ランから戻って

トレイルでは「前布三角そろえ」がベストでした。

前布三角ずらしの走行動画です。

布一枚だとこんな風に少しヒラヒラして太ももを撫でてきます(笑)

肌触りはいいのですが少し気になります。

二重だともう少し凛として撫で撫でがましです。

トレイルではアップダウンがほとんどなので、脚を上げると前布四角は太ももに当たって走りにくく、熱が篭りやすい感じがしました。

前布三角ずらしより、前布三角そろえの方が布が二重なのでヒラヒラせずに太ももに干渉しません。

また鼠蹊部に風が流れるので四角より熱は篭りにくいです。

昨夜ののさん(ギボンヌのこと)が教えてくれた腰紐の位置で締めたら、ずり上がりませんでした。

やったー!ずり上がり問題はクリアしました!

3パターン共差はあるものの、綿素材が暑いと感じることもなく、汗で濡れても不快感はなかったです。

これ凄いです。

ロードマラソンでは風でバタつかない前布四角がベター。

山では脚に干渉しにくい前布三角そろえがベターですね。(今のところ)

今日感じたことですが、前布は90cmより小さい方がいいのかなと思い、45cm四角に折って締めてみました。

僕の場合、前布はこのくらいの長さが折り返す必要がないのでいいなと感じました。

素晴らしすぎて、鼻血が出そうになりました。

即、改善したらいいことを試してくださった!

「それでは45センチ角の布を追加で縫いましょう」

ということになりました。

というのは今日みたいな蒸し暑い日は走ってる途中に前布をめくり上げて走る機会が何度かあったからです。

実は前布なしが一番快適だったりします。

見た目気にしなければ。

さすが〜!ですね!

本当は六尺褌一丁で走っていいと思っていても、周りへの配慮をするうえで試行錯誤するわけですから。

そうなんですよー

だから45cmが通気も良くて、軽くて、めくりあげやすそう!

ということで、本物のウィシブルガがどうなってるかはいまのところ分かり得ないのですが、「ホーリィ監修NEOウィシブルガ」は後ろ90センチ角、前45センチ角、2.2メートルの紐2本におさまりました。

メキシコやアメリカの乾燥した気候と日本の湿度の高さを考えると、アレンジは大事たとだとおもいます。

冬になると前後とも90センチ角にしたりするのかもしれませんね。

今日ほど皮膚感覚を研ぎ澄まして走ったことは今までにありませんでした。

「折角作っていただいたのにマイナス評価は失礼だから…」という忖度感情は全く取り去ってフラットな感覚でテストに望みました。

今朝は蒸し暑い無風の時間帯を選んで走りましたが、不快感は本当にありません。

どちらかと言うと、上半身の化繊のドライレイヤー(下着)とノースリーブの方が暑くて不快なくらい。

綿素材はマラソン、ランニングには不向きという自分の常識が覆りました。

やってみないとわからないもんです。

骨盤の安定感もかなり増した気がします。

7/3のレースが楽しみです。どうか晴れますように!

ホーリィさんのことが大好きな理由の一つに「正直」だということがあります。

忖度しないで、ちゃんとテストしてくれると思っていましたし、感度の良さも伝わってきていました。

私はドライレイヤーというものを知らないので質問してみました。

ドライレイヤーは薄いメッシュ生地の化繊で、汗を外側に吸い上げ、皮膚側をドライに保つ効果があり汗冷えを防ぎます。

登山、トレラン、マラソンではマストアイテムなんですが、静電気を帯びやすく肌触りは良くないです。

なるほど。

たしかに上半身においては、綿素材だと汗をかくと汗冷えもしますし、汗でズッシリ重たくもなりますね。

上半身は仕方ないとしても、下半身が快適だと随分良いでしょうね。

あっ昨日感じたこともう一つ。

僕は着物は着たことないのですが、高校時代、弓道部で袴を着て帯を締めていました。

弓道も丹田で呼吸をする意識で弓をひくので骨盤の安定が重要になります。弓を引くあの姿を「胴づくり」と言います。

ウィシブルガを腰骨のあたりで締める感覚は、胴づくりと似ているなぁと今朝思い出しました。

日本の着物とララムリのウィシブルガ、共通点があり、やはり理に適ってますね!

「胴づくり」という言葉を初めて聞きましたが、そんな経験をされていることが今のホーリィさんの在り方に生きていると感じます。

メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きウィシブルガのテストからの修正

ホーリィさんが細かくテストしてくださり、提案していただいたことから、前の布を45センチ×45センチの正方形にすることにしました。

まもなく迫るレースでテストしてくださるということで、それに間に合わせてお送りすることになりました。

メキシコの走る民族タラウマラ族の腰巻きウィシブルガを姫トレでテストした

ホーリィさんが2022年7月3日に開催された「姫ボタル瀞川平トレイルラン」(通称:姫トレ)で「ホーリィ監修NEOウィシブルガ」を初めてレースでテストされるということで、私も現地へ乗り込み、応援に行ってきました。

実はこの日は後に災害レベルの大雨が丹波地方などに降ったのですが。

前夜には「結構雨が降る」という情報を聞いていたので、ホーリィさんは綿のウィシブルガは締めないかもしれないと思っていました。

スタートのころはほとんど雨が降っていなかったので「もしかしたら」とは思いつつ、純粋にレースの応援として行きました。

先回りして山道で待ち構えていると、なんと、ホーリィさんはウィシブルガで颯爽と走り抜けていかれました。

「おお!雨でもテストしてやろうということか!」と思いました。

ただでは起きないタイプなのねぇ〜ホーリィさん。

この日、応援している私はそんなに雨に遭わなかったのですが、ランナーのみなさんは山の上でどえらい大雨に遭ったのだそうです。

私は①スタート近くの山道と②瀞川平エイドでの折り返しと、③ゴール手前で応援していましたが、どこも颯爽と走り抜けていかれました。

瀞川平エイドで折り返してこられたホーリィさんを待ち構えていました。

ドカ雨でビショビショになっていました。

これは綿のウィシブルガではキツイのでは?と思いました。

でも、レース後に聞いた話によると、綿は濡れると冷えるけれども、前述したドライレイヤーをウィシブルガのお腹の部分の内側に入れると冷えないことを発見したそうです。

ずぶ濡れの過酷なレースだったようですが、ゴール手前でも元気なままで走り抜けました。

途中、ウィシブルガでのランの様子を撮影してくださっていました。

布が股の間で擦れることもないので、快適なのですね。

45センチ角を作ったのが、濡れても重みがでなくて邪魔にならなかったそうです。

間に合ってよかったです!

こんな感じにセットします。

わかりやすい写真だと思います。

構造はとてもシンプルです。

ホーリィさんは後ろは90センチ角で前より少し長さがあるのが安心感があるそうです。

尻尾がある感じなのかしら?

ちなみに、ウィシブルガの下は六尺ふんどし です。

ララムリがどうしているかわかりません。

でも、ホーリィさんはすでに六尺ふんどしで走っておられたので、「さらに快適にするには?」と考えてのウィシブルガ研究でしたので、必然のことでした。

ウィシブルガは女性に関心を持たれることが多かったようです。

「オシャレですね!」

「中はどうなっているんですか?」

と。

藍染めで作ったのも良かったかも!

ウィシブルガは骨盤が安定するのだそうです。

そして、今回は走りおわってから、筋肉痛や疲労感がなくて、「走ったっけ?」と言う感じだったそうです!

驚きですね!

最後に、今回ウィシブルガをテストされたホーリィさんの言葉です。

「山を走るためにデザインされている」

と感じられたそうです。

ララムリのウィシブルガを真剣に研究して良かったなぁと思いました。

コスプレじゃ嫌だったのです。

本物はわかりませんけど、かなり本物に近いものを作れたのではないかと2人で確認することができました。

過酷な雨の中でも素晴らしいランをみせてくださいました。

おわりに

今回はララムリ(タラウマラ族)のコアなランナーが腰に巻いているあの白い腰巻きを作ろうという試みから、作り方と締め方について、ホーリィさんにテストしていただいての研究を記録としてまとめました。

内容がニッチすぎて、誰が食いつくかわかりませんが。

人によってはヨダレものの内容になったかな、と思います。

作って締めてみて、ウィシブルガは私も締めたいと思ったんですよね。

スカートな感じで、布を選ぶとなかなかナイスだとおもうのです。

アフリカのワックスプリントなんかで作りたいと思います。

ウィシブルガは作ろうと思えば簡単に作ることができますので、ぜひお試しください。

もし、作って欲しいというかたがいれば、ギボンヌに問い合わせください。

できれば、連絡取り合える方のほうがいいですね。

形がシンプルな分、締め方が大切になるとおもいますので。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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