生物多様性ツアーとは?坂田マサコさんの箕面山ガイドから学んだこと③

こんにちは。ギボンヌです。

2021年10月24日に箕面山で開催された坂田マサコさんの生物多様性ツアーに参加してきました。

その第3弾です。

面白すぎたので、一つにはまとまりませんでした。

第4弾まであります。

このツアーは自然農をされていて、農業指導をされているトランジションR171牧馨さんの主催でした。

トランジションR171

トランジションR171
大阪の北摂(箕面市・茨木市・吹田市・高槻市・豊中市)でトランジションR171(トランジション ルート イナイチ)が立ち上がりました。箕面市にある農地で野菜を作り、地域で流通させていく仕組みを作ったり、その次には野菜作りの出来る人を増やす事で、この地域でも増えてきた耕作放棄地を農地として維持する活動を行っていきます。

生物多様性ツアーは正直言うと、どんなものかも分からなかったのですけど、なんだか今の私にピンときたんですね。

今回は生物多様性ツアーとはなにか?坂田マサコさんと箕面山に行って学んだことや、ギボンヌが感じたことを4回にわたってまとめています。

※聞き間違えなど、間違いがあるかもしれません。ご指摘ありましたら訂正いたします。

生物多様性とはなにか?生物多様性ツアーとはなにか?坂田マサコさんについての情報はこちらからご覧ください。

生物多様性ツアーとは?坂田マサコさんの箕面山ガイドから学んだこと

第3弾では植物、昆虫の保全について、山の工事について箕面山と高尾山の関係についてまとめています。

坂田マサコさんから植物、昆虫の保全について学ぶ

「20年くらい前はクワガタの幼虫は朽ちた木に沢山いたけど、最近は少ないのはなぜか?」という参加者のかたの質問がありました。

いろんな要因があるけれど、人間が持って帰ることが1番大きいのだそうです。

高尾山でもカミキリムシマニアが持ち帰って問題になっています。

1人が少し持ち帰るだけと思っていても、多くの人が持ち帰れば大きな影響になります。

酷い場合には、捕まえるのに羽が傷まないように、幼虫を持ち帰って羽化させてから標本作るということが起こっているのだそうです。

写真だけにして持ち帰らないようにしている心ある人もいますが。。

禁止にするのも難しいのです。

子供が虫を取れなってしまうからです。

子供しか取らないなど、思案しているそうです。

高尾山のムカシトンボは持ち帰る人が多く、とても減ってしまっているのだそうです。

これは虫だけではないのです。

高尾山のカタクリは山野草の業者に一晩で根こそぎ持っていかれてしまったことがあるのだそうです。

花が咲くまで8年かかるのに、です。

ほかにも虫たちの環境を残しておくことも大切です。

タマムシ枯れ枝に卵を産みます。

現在は公園などの切った木をゴミとして片付けてしまうのですが、それをやるとタマムシの産卵の場がなくなってしまうのです。

切った木を置いておくことも虫たちの環境保全に繋がります。

坂田マサコさんから人間が山の工事をすることについて学ぶ

箕面山を歩いていて、砂防ダムの周りの倒木とカサカサに乾燥した土をみました。

砂防ダムのようにコンクリートで山をかためてしまうことは山の水の通り道を塞いでしまいます。

だからカサカサの乾燥した地面になってしまうのです。

高尾山では数年前の大雨で砂防ダムは全部押し流されてしまいました。

山には水の通り道があるのに塞いではいけないのです。

人間はコンクリートが強いと信じています。

でも思っているより弱いのです。

年数が経つと劣化もしてくるので永遠に硬いわけでもない。

コンクリートをぶち破る植物たちの強さを見れば、感じるものがあります。

「土中環境」高田宏臣さんのような山の保全活動ができればよいのですが、箕面の山には土を動かしてはいけない法律があります。

https://chikyumori.org/tag/土中環境/

土中環境ができません。

土木工事はいいのに、おかしいですね。

実は箕面の滝は沢からポンプアップしています。

豪快な水流をみてありがたがって見ていますが、滝自体が人工的なものになってしまっているのです。

沢の水も枯れてきて、今では水道水を混ぜて…ということになっています。

これにらトンネル工事の影響も大きいようです。

箕面山でいうと、新名神の高速道路ですね。

距離が離れていても、山体に穴をあけるのはとても影響が大きいのです。

高山右近の里にある湧水がトンネル工事の後に枯れたということがありました。

地元の人の訴えもあり現在はポンプアップされているそうです。

水文学(すいもんがく)というものがありますが、水道(みずみち)は今の科学ではわからないものなのです。

岩圧、岩の圧力は掘ってみないとわかりません。

私はカラダのことを学んでいますが、いくら学んでも、どんな専門家でも、分かり得ないのだと感じる今日このごろですが、自然はカラダと同じだと感じます。

いくら学問体系にしたところで、わからないものはわからないのですね。

人間は分かると思い込みすぎていると感じました。

山は水のかたまりです。

穴をあけると気圧が変わります。

水はあけられた穴に向かって集まります。

トンネルは防水工事していないと水浸しになるほどなのです。

坂田さんは高尾山トンネル工事を止める活動をしていたときに、こう言ったそうです。

「どうしてもトンネルを掘るなら、手掘りならいい。」

手掘りならば大丈夫です。

100年くらいかけるため、その間にゆっくり植物が折り合っていくのです。

私たちはなにか急ぎすぎているように感じます。

すぐに手に入れないと気が済まない。

そうしていることで、生物多様性のバランスを崩すことを推し進めているように思えます。

坂田マサコさんから箕面山と高尾山の関係を学ぶ

箕面山高尾山はどちらも霊山です。

地元の人は高尾山と呼ばす「お山」と呼ぶのだそうです。

東海自然歩道で高尾山から箕面山までは歩けるように1970年ごろに整備されています。

昔は拝殿がありませんでした。

昔の人たちは山や森を拝んでいたのです。

今は建物を拝んでいる状態です。

何を拝んでいるかもわからなくなって、山の怖さなどを忘れてしまっています。

昔の人は自然に対して畏敬の念を持っていたのです。

かつては山の神の日があり、決して山に入ってはいけない日がありました。

今は人が山に入りすぎています。

そうしたことが見直されるようになるといいですね。

おわりに

第3弾はここまでです。

良かったら第4弾も覗いてみてください。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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