こんにちは。ギボンヌです。
2021年10月24日に箕面山で開催された坂田マサコさんの生物多様性ツアーに参加してきました。
その第1弾です。
坂田マサコさんのガイドが面白すぎたので、一つにはまとまりませんでした。
第4弾まであります。
このツアーは自然農をされていて、農業指導をされているトランジションR171の牧馨さんの主催でした。
トランジションR171

生物多様性ツアーは正直言うと、どんなものかも分からなかったのですけど、なんだか今の私にピンときたんですね。
今回は生物多様性とは?生物多様性ツアーとは?についてと坂田マサコさんと箕面山に行って学んだことや、ギボンヌが感じたことをまとめてみました。
4つに分けているので、最初に全てのもくじを載せておきます。
気になるところから読んでもいいと思います。
【第1弾】
生物多様性とは?
生物多様性ツアーとは?
坂田マサコさんとは?
坂田マサコさんから草のことを学ぶ
【第2弾】
坂田マサコさんからキノコ・コケのことを学ぶ
坂田マサコさんから木のことを学ぶ
坂田マサコさんから土の成り立ちを学ぶ
坂田マサコさんから日本の森について学ぶ
坂田マサコさんから日本の植物のたくましさを学ぶ
【第3弾】
坂田マサコさんから植物、昆虫の保全について学ぶ
坂田マサコさんから人間が山の工事をすることについて学ぶ
坂田マサコさんから箕面山と高尾山の関係を学ぶ
【第4弾】
坂田マサコさんから獣害について学ぶ
犬つかまえ名人の坂田さんの話
坂田マサコさんから気候変動について学ぶ
【おわりに】坂田マサコさんの箕面山ガイドから学んだ生物多様性
生物多様性ツアーとは?坂田マサコさんの箕面山ガイドから学んだこと
第1弾では生物多様性ツアーについて、坂田マサコさんについて、山に生えている草についてのお話をまとめています。
さて、生物多様性ツアーとはなんでしょうか?
私は「生物多様性」という言葉をエネルギー的に感じるのみで調べずに参加したのですが、ツアーに参加してみて、あえて生物多様性と、生物多様性ツアーについて自分の言葉にしてみたいと思います。
生物多様性とは
この地球上には様々な個性を持つ生物(植物、人間を含む動物、鳥、虫、菌、微生物、バクテリア、ウィルス、全てのもの)が存在しています。
そして、その全てが直接、または間接的に繋がりを持ち、持ちつ持たれつに生きています。
その全ての生物は不要なものはなく、全てが必要です。
その全ての命の繋がりについてを言葉にしたものが「生物多様性」ではないかと思っています。
生物多様性ツアーとは?
私たち人間はいろんなものを所有し、排除したり、継ぎ足したりして全てをコントロールできると思いがちです。
けれども、私たちの生きている世界にはホメオスタシス(恒常性)があります。
生物たちはそれぞれが繋がることでこの地球上の恒常性を保っています。
人間が無茶苦茶なことをしたとしても、です。
そして、私たち人間もこの「生物多様性」の中の一員です。
それを見ないようにするのではなく、目でみてカラダで感じていくことができるのが生物多様性ツアーだと思います。
生物多様性ツアーとは?坂田マサコさんと箕面山に行ってみた
実は私は詳しくわからないけど、ピンときて参加してしまったので、事前に坂田マサコさんのことは「高尾山でネイチャーガイドをされているかた」くらいしか知らなかったのです。
どんな方なのかを調べてみました。
坂田マサコさんとは?
国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表
環境NGO虔十(けんじゅう)の会代表
高尾山のネイチャーガイド
坂田マサコさんは生物多様性の守るため、日本の森を自分の目でみて、それを伝える活動を高尾山をベースにしつつ、生物多様性条約や地球サミットなど国際会議にも参加されています。
高尾ツリーダムカフェ・虔十(けんじゅう)の会

生物多様性ツアーとは?坂田マサコさんがガイドする箕面山
2021年10月24日(日)朝10時に箕面駅前から出発する箕面山のツアーに参加しました。
運動靴で子供さんと一緒に歩ける距離とスピードでした。
(私はダブルマンサンダルでした)
一人一人に小さなルーペを貸していただきました。
このルーペで主に植物などを観察します。
ここからは坂田マサコさんと山を歩いて具体的にどんなことを学んでいったかについて、ごく一部ですか印象的だったものを書いていきます。
※聞き間違えなど、間違いがあるかもしれません。ご指摘ありましたら訂正いたします。
坂田マサコさんから草のことを学ぶ
箕面の滝道をあるいていると、あちこちの岩に丸い葉っぱがくっ付いています。
これはマメジタと言います。
最初に海からでてきた植物はシダだそうです。
地球の地面は最初から土なのではなく、最初は岩で、岩の上にマメジタやコケが付くことで岩の水分を保持します。
そこにタネが飛んでくると、植物が生えてくることができます。
土がなくても岩に木が生えているのはこういうことだったのですね。
岩の上に生えてきた木(アラカシやケヤキなど)は大きく育つのだそうです。
それは岩にはミネラルが多いからです。
菌根菌が木が育つのに必要なチッソ、リン、カリウムを集めてくれます。
木は光合成で、糖をつくり、それは逆に菌のエサになります。
木と菌は一方的でなく持ちつ持たれつの関係なのですね。
いつもは紅葉や新緑や滝を見てばかりの箕面ですが、注意深くみてみると、気づかなかった世界がありました。
あちこちに生えている草をよくみてみますとその場にあった草が生えていることが分かります。
ミズヒキソウ、チヂミザサ、イヌタデ、ヤマホトトギス、アザミ、ヤブランなどなど、覚えられないものもたくさんありました。
そうした草もルーペを使ってみると、今までとは違った世界を見ることができます。
これらの草たちは地中では菌で繋がって情報交換しています。
チヂミザサは少し乾燥したところを好みます。それが群生していたら、そこは乾燥していると想像できるのだそうです。
チヂミザサは石垣の上に群生していましたが、その石垣は石と石の間をコンクリートで埋めていました。
コンクリートで埋めると水の流れが悪くなったり乾燥してしまいます。
昔は石垣の石と石の間には藁などを詰めて、呼吸ができ、水も通るようにつくっていたのだそうです。
ミゾソバは河原に群生していると水が汚れているということなのだそうです。
イモカタバミはピンク色でかわいい花なのになぜこの名前なんだろうと思うのですが、昔の人は根っこの色で名前をつけているのだそうです。
昔の人にとっては、それが食べられるものなのかが重要だったため、いろんな根っこを掘っていたために根っこの状態から名付けられているものが多いのだそうです。
スミレは可憐なイメージですが、坂田さんから見るとしたたかな女なのだそうです。
スミレは種をパーンとはじいて飛ばすのですが、それだけでなく種の先に甘いゼリーをつけてアリがゼリーをたべ、種を運んでくれるようにしています。
さらに最後の手段は自家受粉。
鳥のクチバシみたいな閉鎖花のなかで「自分で産む!」ってことをやるのだそうです。
見かけによらずとても逞しいお花なのですね。
ユキシノブは葉の裏に胞子がついています。
風に吹かれて揺れて胞子を飛ばすのですね。
風で揺れない根元には胞子がついていません。
植物は風でゆれることが大事なのです。
低木のヤマブキが春に風で揺れるのは虫にとってはたまらない光景です。
そうしたお話を歩いて現地で植物を見て、触れて感じていくことができます。
おわりに
第1弾はここまでです。
良かったら第2弾も覗いてみてください。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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